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自己啓発本の売れる理由-鋭い指摘に苦笑

小林よしのり氏が「ゴーマニズム宣言Special 新戦争論1」(幻冬舎)の中で自己啓発本がよく売れる理由について鋭い指摘をしていて思わず苦笑いしてしまいました。

 

「読んでる最中は、何だか手軽な秘策を習って、自分が成長したように思えて、いい気分になるのだ。

これで今日から変われるぞ! 自信がついた! 本当の私を見つけたわ!」
「何の努力もせず、人生経験も教養もなく、手っ取り早く安直に、考え方ひとつで成功する、別の自分になれると錯覚させる、それが自己啓発本だ」
「しかし人間、たかが本の一冊を読んだだけで成長などできるわけない」…
「そこで今度は別の自己啓発本を手にする」
「するとまた、読んでる間は成長しているようないい気分になれる」…
シニカルな漫画が絶妙で笑わせてくれます。

 

何かと思い当たる節があって見透かされているようです。言い得て妙です。
図星過ぎて「放っといてよ!」という気分なのです。
「道は開ける」(デール・カーネギー、香山晶訳 ・創元社)、「お金持ちの教科書」(加谷珪一・CCCメディアハウス)、「まんがでわかる7つの習慣」(小山鹿梨子、フランクリン・コヴィー・ジャパン監修・宝島社)なんて本を見つけるとついつい読んでしまいます。
でも一向に道は開けませんし、お金持ちにもなれません。一週間もたてば「どんな習慣だったっけ?」ってな具合です。 ((+_+))

 

本論とは全く関係ない妙な所で感じ入ってしまったわけですが、この「新戦争論1」。お奨めです。
特に、米国主導のイラク戦争の失敗が中東の混沌を引き起こし、民間人が空爆により大勢死んでゆく状況に至るまでの経過を克明に描いた上で、イラク戦争は何だったのか検証すべきだと主張している部分には説得力があります。
国際情勢について胆力ある議論をする前提として学んでおくべき情報が満載です。
平和を愛し、心から平和を願うすべての人にとっての必読図書だと思います。
(横井盛也)

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